5月26日開花
シライトソウ
美に対する視線は進化してゆくものである
最初は単純明瞭な鮮やかさに眼をうばわれて
綺麗な黄花に感動し
オレンジ色へ紫へと青花へと・・・
けれどやがてたどり着くのは白花の魅力なのだ
その素朴と清楚な姿
今の無機質で正確な
真白な建築空間とは全く別次元で
冬枯のさみしさを背景に
緑と木洩れ陽の中で揺れて同化し
時にはくっきり浮き立ち
白花は喜怒哀楽に無言で寄り添う
白い浄化
白い祈り
樹林の中の白昼夢
今 木陰の風が私の頬に触れて、揺れる白花
私は思う
それを最も
分かりやすく教えているのがシライトソウだと…
見えてる、見えてる。